サウナでととのう(整う)とは?

サウナがブームになって数年、最近では有名サウナ施設は入館に待ちができたり予約制になったりしているほど。
新しいサウナ施設も全国に続々とオープンして、元々日本にあったサウナ文化が今大きく変化しようとしている。
では、サウナーはサウナに何をしにいっているのか?
サウナでととのうとはどういう状態なのかを解説。

ととのう?整う?調う?トトノウとは何か?

サウナーでは無くても聞いたことがあるであろう「ととのう」という単語。
サウナで「ととのう」という言葉を生み出したのはプロサウナーの濡れ頭巾ちゃんという方でその意味は「脈拍が斉う」「精神のバランスが調う」「準備が整う」という三つの「ととのう」が合わさってととのうなのだ。
そのため、ととのうは漢字で整うと表されることが多いけど、正確にはひらがなかカタカナで「ととのう」と表記するのが最もしっくりくる。
サウナ→水風呂→休憩を繰り返すことで、心身が調和された状態になり、疲労がとれたり雑念が消えたりするような状態となる。

ととのうための3ステップ

一般的に、サウナでととのうためには3つのステップが重要と言われている。
サウナ→水風呂→休憩を1セットとして、3セット前後行うのが基本的なととのうための入浴方法だ。

サウナ

先ずはサウナに入って身体を暖める。手足の先までしっかり身体を暖めるのがポイント。
特に普通に座ると下段は少し温度が低くなるため、足の先が温まりづらいので、要注意。

  • サウナ入浴前に身体を洗い、お湯に浸かってからサウナに入浴
  • サウナの入浴時間は5分から12分くらい。最初は無理をしないように
  • 入浴前に水分補給も忘れずに
基本的にサウナは上段に行くほど温度が高く、下段の方が温度は低め。
腕に球粒のような汗が出てくるまではできるだけ我慢。ただし、無理は禁物。

水風呂でクールダウン

最初は苦しい水風呂も慣れてきたらとても心地よく感じるはず。
しっかり身体を冷やすのがポイントだけど、冷やし過ぎには注意。
  • 水風呂入浴前にかけ湯等をして汗を流してから水風呂に入る
  • 水風呂入浴時間は30秒から2分の間くらい
  • 足の先や指先がかなり冷えてきた感覚があったら無理をせずに出よう
水風呂は施設によってルールが決まっているため、張り紙などを要チェック。
水流がない水風呂に入浴していると体の表面を薄い膜が覆う感じで冷たさをほとんど感じなくなる。この薄い膜を「羽衣」と言い、羽衣さえできてしまえば1分や2分の水風呂入浴はとても容易。

休憩(ととのいタイム)

サウナを出たら、いよいよととのいタイム。最近のサウナ施設にはととのい椅子と呼ばれるととのうための椅子がたくさん用意されているので、椅子で休憩しよう。

  • 外気浴ができるスペースがあれば外気浴がベスト。ない場合は施設内の椅子に座ろう
  • リラックスタイムなので、自分の心地良い体制で目を瞑ったり軽く深呼吸をしたりして休憩
  • 目安は5分以上。基本的には好きなだけディープリラックスを楽しもう
温冷抗体入浴を繰り返すことにより、「アドレナリン」「ノルアドレナリン」「β-エンドルフィン」「オキシトシン」「セロトニン」という物質が脳内で分泌される。
特にエンドルフィンは脳内麻薬とも言われ鎮痛効果や気分の高揚・幸福感が得られる。

ととのう事による効果は?

ととのっている時はとにかく気持ちが良い。
暖かくなった身体を水風呂で急激に冷やす事によって交感神経と副交感神経が刺激され、副交感神経優位のリラックス状態になることで、瞑想に近いようなディープリラックス状態になることが、「ととのう」に大きく寄与しているとのことだ。
サウナで体が温まっている時はアドレナリンが出ている興奮状態。水風呂で身体を冷やすと副交感神経が活性化されているリラックス状態。休憩時はアドレナリンが残っていて頭は興奮しているのに体はリラックスしているという身体がバグっている状態。シンプルに説明するとこういうことなのかも。
サウナ、水風呂、休憩を繰り返す事により、下記のような効果が期待できると言われている。

  • 新陳代謝アップで痩せやすい体質に
  • 血行がよくなる事による、肩こり、腰痛冷え性の改善
  • ストレス緩和、自律神経がととのう
  • 発汗による体内の老廃物のデトックス

また、サウナ後に食べる食事(通称「サ飯」)は身体から塩分がしっかりと抜けた後に食べるからかいつもより非常に美味しく感じる。
サウナを出た後はサ飯もしっかり楽しもう。

ととのうために、好きなサウナや水風呂を見つけよう

一言でサウナといっても色々ある。
高温で湿度が低いカラカラ系の遠赤外線式のサウナはいわゆる昔ながらのすぐに喉が渇いてしまうサウナ。
最近主流のサウナは対流式と言われるロウリュ(サウナストーンに水をかける)ができるタイプのサウナでこちらは湿度も高くて比較的入浴がしやすい。
また、フィンランド式の薪サウナは70度くらいで温度も低めで湿度もしっかりあるので15分や20分入浴していることも可能。ただし、地方ではよく見るけど都心部では滅多にお目にかかれない。
人によって好みは様々なので、自分が心地よいと思えるサウナを見つけてみよう。
個人的な好みを言うと、95度くらいの18%くらいの湿度高めな対流式のサウナでロウリュを適度にしている時が一番好きかもしれない。

水風呂も15度前後の場所が一般的だが、シングルと呼ばれる8度や9度の水風呂もあり、こちらはかなりの上級者向け。
20度くらいの水風呂もあるが人によっては物足りなさを感じることも。
そして、なんといっても水風呂は体にまとわりつくような柔らかさがある軟水なのか、キリッと冷たくてしっかり身体を冷やしてくれる硬水なのかで、同じ温度でも体感温度が全然違うこともある。
最近では地下水を汲み上げた水やミネラル系、温泉の源泉を使用した水風呂もあるので、色々な施設に入浴して好みの水風呂の種類を把握してみることが大切だ。

それでもととのった感じがわからない場合は?

サウナに行っても「ととのわない」。ととのった感じがわからない。
今までととのっていたのにととのわなくなってしまった。
サウナのドラマ「サ道」でもseason1のラストで主人公が最後にととのわなくなってしまったシーンがある。実際、サウナーでもそういう悩みを抱えている人は少なくないようだ。
そんな場合は下記のようなことを試してみるといいかもしれない。

  • サウナに入浴する時間を伸ばしてみる(無理は禁物)
  • 水風呂に入る時間を調整してみる。ちょっと短くしてみたり、長くしてみたり、いろいろ調整してみよう
  • 水風呂から休憩に行く際に身体を拭く。もしくは拭かない。色々試してみよう
  • ととのい椅子ではなくて(寝そべりスペースがある場合は)寝て横になってみよう

ととのうだけがサウナじゃない

散々ととのいかたを紹介しておきながらこんなことを言うのも変なのだが、ととのうだけがサウナではないと個人的には感じている。
もちろん、ととのうに越したことはないが、サウナでじっくりと汗をかきながら目を瞑って瞑想をしながら今日起こった感じたことを反省するもよし。
サ室のテレビで普段見ないような番組を見ながら過ごすもよし。
朝ウナなら脳がすっきりさっぱりして1日をより充実感あふれる1日にしてくれるはず。
ととのわなくても休憩している時はやっぱり気持ちいいし、何も考えず無心になれる。
風呂を上がった後のコーヒー牛乳はめちゃくちゃ美味しいし、サ飯だって本当に美味しく感じる。
サウナはととのわなくたってしっかり楽しめるのだ。

この記事を読んでいるサウナーの皆様が今日も素敵なサウナライフを過ごせますように。

最新情報をチェックしよう!